10選
丹波篠山 山家の猿が 花のお江戸で 芝居する
デカンショデカンショで 半年暮らす あとの半年 寝て暮らす
丹波篠山鳳鳴の塾で 文武鍛えし 美少年
丹波篠山 山奥なれど 霧の降るときゃ 海の底
酒は呑め呑め 茶釜でわかせ お神酒あがらぬ 神はない
灘の銘酒は どなたがつくる おらが自慢の 丹波杜氏
盆のお月さん 丸こて丸い 丸てまんまるこて まだ丸い
わたしゃ丹波の勝栗育ち 中に甘味も渋もある
雪がちらちら 丹波の宿に 猪がとび込む 牡丹鍋
デカンショデカンショと 唄うて廻れ 世界いずこの果てまでも
50選
丹波篠山 山家の猿が 花のお江戸で 芝居する
デカンショデカンショで 半年暮らす あとの半年 寝て暮らす
丹波篠山鳳鳴の塾で 文武きたえし 美少年
盆のお月さん 丸こて丸い 丸てまんまるこて まだ丸い
デカンショデカンショと 唄うて廻れ 世界いずこの 果てまでも
デカンショデカンショの 本場はどこよ 丹波篠山 武者踊り
今年始めて わが子の踊り ほめてくださいお月様
月が呼んだか 呼ばれてきたか 踊り仲間が ちらほらと
姉も妹も デカンショゆかた どれが姉やら 妹やら
添てうれしや 今年の夏は 二人揃うて 盆踊り
二八娘が 揃いのゆかた 月も見とれる 城の上
丸うまんまるこう 輪になって踊れ 心丸い娘を 嫁にとる
丹波篠山 山奥なれど 雪の降るときゃ 海の底
島と浮かぶよ 高城山が 霧の丹波の 海原に
踊りつかれて 家路へ向かう 頬に夜露の 心地よさ
あの娘可愛いや 霧降る夜さは 袂濡らして 逢いに来る
霧の海から 丹波の富士が ぼかし絵のように 浮かび出る
酒は呑め呑め 茶釜でわかせ お神酒あがらぬ 神はない
灘の銘酒は どなたがつくる おらが自慢の 丹波杜氏
丹波杜氏が 男の意気で かもし出します 灘の酒
寒さしのんで 造りし酒で 春は三三 九度の式
丹波恋しや 六甲の山を 雪がちらちら 越えてくる
秋の取り入れ 半ばに主を 灘へ見送る 初時雨
丹波篠山 その山奥で 一人米つく 水車
一人米つく あの水車 誰を待つやら くるくると
明日は雪降り 積もらぬ先に 連れてお立ちよ 薄雪に
清き流れの 篠山川に、いつも洗うよ 我が心
丹波篠山 お城の堀の 泥に咲いたる 蓮の花
わたしゃ丹波の勝ち栗育ち 中に甘味も 渋もある
雪がちらちら 丹波の宿に 猪が飛び込む 牡丹鍋
添うて嬉しい 今年の秋は 二人揃うて 茸狩りに
丹波篠山 お茶栗さんしょ、野には黒豆 山の芋
せがれ夫婦が 仲良く植えて つるがからむよ 山の芋
並木千本 咲いたよ咲いた 濠に古城の 影ゆれて
丹波篠山 お城が招く 濠の桜も また招く
ほりの桜が 咲いたよ咲いた 城下一面 花吹雪
風が涼しい 京口川原 蛍飛び交う 夕涼み
向こうのおやまの 紅葉が赤い あれが落ちたら 雪になる
秋の御嶽へ 霧ふみわけて 栗を拾たり 茸狩りに
お国問われて 肩いからせて 俺は丹波の 篠山だ
お国なまりを ついさとられて 唄いましたよ デカンショを
山は御嶽に 流れは大芋 これぞ我らの 天地なる
丹波荒熊 男児の肝に 親父これみよ 毛が生えた
盆の十六日 お寺の施餓鬼 蝉がお経読む 木の空で
風が吹く吹く 篠山城の 松に武勇の 声高く
お茶の新芽と 二八の娘 人に揉まれて 味が出る
何をくよくよ 天下のことば 暫し美人の ひざ枕
濠の並木が 咲いたよ咲いた 霞む篠山 花の町
夜霧こめたる 丹波の宿の 軒に落ちくる 栗の音
デカンショデカンショで 三十まで踊れ 三十過ぎたら 子が踊る